H7指数とTGX指数の比較
H7指数とTGX指数の違いは、どの条件、期間を考慮して補正タイムの最高値を抽出するかにあります。
H7指数の過去7走というのにも理由がありそう(→H7指数 分析・活用 | TARGET競馬 (targetkeiba.com))なのと同様に、TGX指数の条件、期間設定にも理由がありそうです。
特に、TGX指数の参照期間については、おそらく、高齢馬の衰えを考慮して、高齢馬ほど参照期間を短くして、若い時の全盛期の補正タイムを参照しないようにしているものと思います。
そう考えると、TGX指数の方がより、その馬がレースで能力を発揮した場合の能力の最大値を表しているのかもしれません。
データを蓄積していき、引き続き検証していきます。
H7指数 | TGX指数 | |
概要 | 過去7走最高補正タイム | 過去の特定の条件・期間の補正タイムの最大値 |
参照期間 | 過去7走 | 期間はその馬の年齢によって過去9ヶ月~2年程度に振り分けられます。若い方が長い期間で集計されます。 |
参照条件 | 今回の芝・ダートの区別と同一の条件 | 芝短・ダ短・芝中・ダ中のうち、今回条件と適合したもの 短は「1000m~1600m」、中は「1600m~」 (1600mでは芝中・ダ中の値がTGXとして出力される) |
作成・設定 | H7指数 作成・設定 | TARGET競馬 (targetkeiba.com) | TGX指数 作成・設定 | TARGET競馬 (targetkeiba.com) |
分析・活用 | H7指数 分析・活用 | TARGET競馬 (targetkeiba.com) | TGX指数 分析・活用 | TARGET競馬 (targetkeiba.com) |
TGX指数 活用
2022/6/25及び2022/6/24のTGX指数1位の結果を、その週の出馬表分析画面で見てみました。(図2、図3)
しっかりと単勝回収率100%を超えていました。
次に、TGX1位で、H7指数が2位以下となっているものを抽出します。
このうち、2頭がTGX指数1位かつH7指数2位以下で1着となっていましたので、それぞれの補正タイム推移を見ていきます。(図4)
まずは、2022/6/25東京10Rロードシュトロームですが、H7指数は94、TGX指数は13走前で約1年半前の2021/1/17の補正タイム102で抽出されています。(図5)
ロードシュトロームは4歳とまだ若いため、長い期間が参照されているようで、1年半前の102が採用され、メンバー中1位のTGX指数となり、レースでも1着となりました。
一方、H7指数(過去7走最高補正タイム)では、94なので、この指数では順位下位でした。
次に、2022/6/26阪神12Rアッティーヴォですが、H7指数は98でメンバー中2位、TGX指数は98ですがメンバー中同率で1位となっています。(図6)
アッティーヴォは、3走前の補正タイム98が、H7指数、TGX指数で採用されています。
一方、エムオータイショウは、H7指数が7走前の補正タイム99で1位ですが、このレースは2020/10/4に行われたもので、TGX指数ではこの99は除外され、3走前の98が反映されたことにより、アッティーヴォと同率1位となっていました。
今回のTGX指数では、うまい具合に参照期間が調整されていたと思います。
引き続き、TGX指数のデータを蓄積したうえで、分析を進めていきたいと思います。
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